活動報告

2024.09.20-21 

シンポジウム「集団における個とは?集団内多様性のダイナミクスを考える」を開催しました。ご参加いただきありがとうございました。

今回のシンポジウムでは①領域の4つの計画班研究進捗発表、②ゲストの和多先生と佐々木先生による講演、③ポスター発表、そして④ワークショップを企画しました。140名を越える方々に事前登録頂き、当日もとても大きな臨床薬学講義室(北海道大学薬学部)が狭く感じるほど多くの方に現地参加頂きました。ゲストの和多先生・佐々木先生の講演もとても盛況で、講演後もずっと質問者に囲まれていました。またポスター発表もワークショップも盛り上がりすぎて時間不足でした。専門的なディスカッションはもちろん、異分野が集まる学術変革領域研究のシンポジウムならではの幅広い知識・意見交換があり、とても刺激的な2日間でした。また皆様から本領域に対して貴重なご意見やご期待の言葉もたくさん頂戴いたしました。この場をお借りし改めて感謝申し上げます。どうぞ今後とも本領域をよろしくお願いいたします。

2024.08.23

論文発表 Communications Biology誌

当領域の横井らが、メダカにおいてHmgn2遺伝子が、形の認識能力に関与することを明らかにしました。魚類の形認識に影響する遺伝子の報告は今回が初めてです。 

この成果はCommunications Biology誌に掲載されましたhttps://www.nature.com/articles/s42003-024-06667-8

Hmgn2遺伝子は魚類から哺乳類まで、配列保存性が高い遺伝子として知られていましたが、メダカのHmgn2は他の動物種と比べるとかなり配列が異なることが分かりましたHmgn2遺伝子を欠損させたメダカでは、形の好み(丸よりも三角形が好き)が消失しました。この変わったHmgn2遺伝子は、脊椎動物の中でもメダカが属する棘鰭上目類のみで見つかり、棘鰭上目類は他の魚類と比較して、視覚情報を用いた詳細な対象物の認識が可能だとされています。今後の研究で、視覚を用いた高度な認知能力に必要なメカニズムが明らかになることが期待されます。他個体に依存して行動を変化させるコントラリアンにも影響する遺伝子かもしれません。

プレスリリースはこちら https://www.hokudai.ac.jp/news/2024/08/post-1570.html

2024.07.27

Neuro2024シンポジウム(領域共催)「個から群衆へ:集団行動神経科学の創生」を開催しました

ゲストとして磯田 昌岐 先生(生理研) Dr. MK Wittmann (UCL) 古藤 日子 先生(産総研)そして当領域からは横井が登壇し発表を行いました(残念ながら阿部 真人 先生(同志社/理研) は高熱のため参加できませんでしたが、懇親会には先生のラボの学生さん3名が参加してくださり交流を含めることができました)。最終日朝のセッションにもかかわらず多くの方に来場いただき、ありがとうございました。

2024.07.25 

4回領域会議を開催しました

Neuro2024(福岡)にあわせて第4回領域会議を開催しました。9月の北大で開催予定の主催シンポジウムに向けての話し合い、および各計画班の進捗状況発表を行いました。領域発足より1年3カ月ほどが経ち、各班とも実験のデータが得られつつあります。もう少しリファインしつつ、ぜひ9月のシンポジウムで皆様に発表できればと思います。

2024.07.09

第2回国際招聘セミナーを開催しました

演者:Lisa Spiering (University of Oxford)

日時:2024/7/9(Tue), 16:30-17:30

演題:Cognitive and neural mechanisms for inferring control during social interactions


ギリギリの告知となってしまいましたが、多くの方にご視聴頂きありがとうございました。

研究トピックス第10弾「母親の子育ての仕方で子どもの性格が決まる?」(執筆:永野 茜)を公開しました。GIF動画が多めでちょっと表示が重いかもしれませんが、かわいらしいデグーの様子をぜひご覧ください。

2024.6.11

シンポジウム9/20-21開催のお知らせ!

2024/9/20-21(金・土)に北海道大学・札幌キャンパスにて領域主催のシンポジウムを開催します。ポスター発表やワークショップの参加者を募集中です。詳細はこちらから!

研究トピックス第9弾「個性的な動きのパターンはどうやって起きる?」(執筆:長谷川 拓)を公開しました。私たちが普段当たり前のように無意識のうちにやっている複雑な運動制御が脳のどのような仕組みによって実現されているのかに迫った研究です。神経が繊細で精巧に動くさまをぜひご覧ください!

2024.5.20

5回勉強会(公開)を開催

安部健太郎 先生(東北大学・大学院生命科学研究科・脳機能発達分野、 教授)をお招きし、「小鳥はどのようにコミュニケーションするのか?」をご講演頂きました。VRやAIを駆使した最新のアプローチで小鳥が何を喋っているのかの謎に迫る研究について、先日リリースされたばかりの論文を中心に解説していただきました。実験室でできることの利点を生かしつつ野外下のような自然な行動を調べるための手技としてとても参考になりました。お忙しい中ご講演いただきありがとうございました!

2024.05.07

520日 第5回勉強会開催(講演:安部健太郎先生、オンライン)のお知らせ

演者:安部健太郎 先生(東北大学・大学院生命科学研究科・脳機能発達分野、 教授)

日時:2024年5月20日 16:00-16:30(30分を予定)

演題:小鳥はどのようにコミュニケーションするのか?

形式:オンライン、日本語

事前登録はこちらから。講演前日までにZoomリンクをお送りします。ぜひみなさまご参加ください!

2024.04.24

研究トピックス第8弾「個性が群れの性質を変える」(執筆:佐藤 大気)を公開しました。行動特性が異なる2種類のグループのショウジョウバエを混ぜて作った混成社会を作ると、なんとシナジー効果が発生して集団がパワーアップする!?千葉大グループの最新の研究、とても面白いのでぜひご一読ください!

2024.04.03

2023年度の活動まとめ

昨年度の領域活動の主なものをまとめを作ってみました。主催シンポジウム2回、領域会議3回、勉強会4回(うち1回はシンポジウムとして開催)、国際招聘セミナー1回、そしてJAAS様に出展させていただいた市民アプローチ1回とかなり盛沢山の1年間でした。講演してくださったゲストの先生方、イベントにご参加頂いた皆様、ありがとうございました。本領域はまだ立ち上がったばかりで右往左往するヒナ同然ですが、皆様の温かいご支援により少しずつコンセプトの形が出来てきていると思います。各計画研究についても日々試行錯誤ながら進行していますので、今年度はどこかでその中間報告ができればと思っています。今後ともぜひご指導よろしくお願いいたします。

研究トピックス第7弾「リスクのある選択をしがちな人、リスクを避けがちな人」(執筆:林 明明)を公開しました。経済面や健康・安全面など様々な生活シーンの意思決定における“リスキーな選択” に共通する私たちが持つ性質を調べる研究をご紹介させていただきます。ご一読いただければ幸いです。

2024.3.19

日本生態学会にてシンポジウム「不均一性の集団生物学」を開催

本領域の高橋佑磨と佐藤大気が座長を務める日本生態学会シンポジウム「不均一性の集団生物学:個性や天邪鬼、ゆらぎがもたらす集団機能の創発」が3月19日(火)に開催されました。

2024.3.5

4回勉強会(公開)を開催

新里高行 先生(筑波大学・システム情報系・知能機能システム​​、助教)をお招きし、「群れのモデルをどのように構築するか?」をご講演頂きました。「そこ」と「あそこ」が何を指すかにおける集団内のコンセンサスについての着眼から、現在と将来の目標の間に存在する曖昧で先送りされる意思決定が群れのダイナミクスを創発するという着想、それをBoidsモデルのAttractionとAlingnmentに落とし込むとより実際の生物の群れの動きに似た挙動を再現できるというお話が、とても新しく美しかったです。またモデルにおいてコントラリアン的存在を考えるとき、命令に内在する逸脱性(集団のみんながルールに忠実に従おうとするが故に結果としてルールから逸脱してしまう)を組み込むことが重要ではないかというご提案も目から鱗でした。ご講演いただき本当にありがとうございました!

研究トピックス第6弾「同じ種類の動物でも、みんなが同じ能力をもつとは限らない」(執筆:永野茜)を公開しました。道具を使うラット世界で初めて発見した研究をご紹介させていただきます。ご一読いただければ幸いです。

2024.02.14

The English version of our website is now open!

Please check out our website in English.

2024.02.09

3月5日 4回勉強会開催(講演:新里高行先生、オンライン)のお知らせ

演者:新里高行 先生(筑波大学・システム情報系・知能機能システム​​、助教)

日時:2024年3月5日 12:00-12:30(30分を予定)

演題:群れのモデルをどのように構築するか?

形式:オンライン、日本語

事前登録こちらから。講演前日までにZoomリンクをお送りします。ぜひみなさまご参加ください!

2024.02.02 

第2回シンポジウムの2講演を限定公開中!

2024.1.26に開催したマルチエージェント勉強会の2講演をYouTubeにて限定公開しました

筒井 和詩 (名古屋大学)講演「マルチエージェント強化学習から探る生物集団の意思決定機構」

荒井 幸代 先生(千葉大学)講演「システムの挙動理解と創発的設計のための逆強化学習」

公開期間は2月末までです。視聴を希望の方は、こちらから登録ください。

2024.01.27 

第3回領域会議を開催しました

シンポジウムに続いて翌27日に第3回領域会議(千葉大)を開催しました。計画の進捗状況とこれからのスケジュールについて各計画班から発表しました。また「コントラリアン」をどうとらえ研究を進めるべきか、定義や可能性について議論しました。各班の研究が進み結果が得られることでこれまでとは違う着眼点も現れてきており、より深い理解と枠組み作りが展開しつつあります。議論がまとまれば何らかの形で皆様にご報告できればと思っています。

 会議後は千葉大の高橋先生の研究室を見学させていただきました。「ザ・生物系」の研究室に見学一同大興奮でした。やっぱり実際に光景を見ると実験も想像しやすくなりますね。

2024.01.26 

シンポジウム「個体の行動から集団の力学を理解する―マルチエージェント研究の最前線」を開催しました。ご参加いただきありがとうございました。

今回のシンポジウムではマルチエージェント研究における解析手法の勉強会をメインテーマとし、筒井先生(名古屋大)・荒井先生(千葉大)・藤岡先生(岡山大)3名のゲストにご講演頂きました。近年の研究では今までよりももっとインフォマティクス技術を活用していくことが求められています今回のシンポジウムではより理論的なお話から、生物を模したシミュレーション、そして実際の生物集団の研究のお話まで各階層を幅広くカバーしていただきました。とても着目度の高いテーマで、事前登録頂いた方は150名に達し、当日もオンラインで常時80名近くの方に視聴頂いていたようです。ゲスト先生方のとても面白いご講演はもちろん、参加頂いたみなさまからの質疑・討論のお陰で大いに盛り上がり、領域メンバー一同感謝申し上げます。

 また今回はサテライトとしてシンポジウムの1時間の枠を使って学生発表会を開催しました。5名の発表者ということで一人10分の枠しかご用意できず申し訳なかったのですが、みなさんとても面白く勉強になる発表内容で、質疑を含めてもっと時間を用意できればと後悔しました。不完全燃焼の部分は閉会後の交流会で存分に質疑・討論させていただきました。発表してくださった5名にも、改めてお礼申し上げます。

筒井 和詩 先生(名古屋大学・特任助教)

荒井 幸代 先生(千葉大学・教授)

藤岡 春菜 先生(岡山大学・助教)

川端 大貴さん(北海道大学)

中畑 量平さん(東北大学)

松井 紗良さん(理研CBS)

浜道 凱也さん(千葉大学)

奥山 登啓さん(千葉大学)

2024.01.16

研究トピック「頭の中の天使と悪魔」をUP


研究トピックス第5弾「頭の中の天使と悪魔」(執筆:石井宏憲)を公開しました。大きなリターンに目が眩んでハイリスクな選択に誘惑される自分とそれを必死で諫める自分、まるで自分の中に天使と悪魔がいるような葛藤が起きる時、まさに頭の中に天使と悪魔のように機能する2つの脳領域のせめぎ合いがあった!?ご一読いただければ幸いです。

2023.12.20

研究トピック「自分の未来を想像する脳」アップデート

研究トピックス第4弾「自分の未来を想像する脳」(執筆:宮本健太郎)を公開しました。自分の未来を想像する力はどんな脳の働きによって生み出されるのか、領域リーダー宮本がオックスフォード留学中自分の未来に悶々としながら取り組んだ研究をぜひご一読ください!!

2023.11.28

マルチエージェント研究の勉強会を1月に開催します!

2024/1/26(金)にマルチエージェント研究における解析手法の勉強会をメインテーマとしたシンポジウムを開催します。開催場所は千葉大学・西千葉キャンパスおよびオンライン配信を行う予定です。詳しくはこちらから!

2023.11.28

高橋の研究を朝日新聞様に取り上げて頂きました

朝日新聞社様に取材頂き、高橋が研究紹介させて頂きました!本日11月28日の全国紙版に記事が掲載されています。また朝日中高生新聞のオンライン記事でも閲覧できますのでぜひご覧ください。

2023.11.15

研究トピック「振る舞いゆらぎ」アップデート

研究トピックス第3弾「振舞いゆらぎ」(執筆:高橋佑磨)を公開しました。ヒトだけじゃなくて、ハエたちも個体によって食べ物の好みが違う!?好みの多様性は生き物にとってメリットがあるのか、コントラリアンが生まれる謎を解明する大きな手掛かりになりそう!高橋グループの最新研究をぜひご一読ください!!

2023.11.09

JAASイベントで開催した「アメの山分けゲーム」の結果をUP

「あまのじゃく」の役割を科学してみよう@会いに行ける科学者フェスで行った「アメの山分けゲーム」のデータを集計しました。結果はこちら!!

2023.10.31

9月と10月の活動レポートを更新

9・10月の領域の活動について(主に総括班として活動。研究内容ではありません。)、レポートを更新しました。ページ一番下のリンクからご覧頂けます。

2023.10.24

研究トピック「恋敵からメスを守るオスメダカ」アップデート

研究トピックス弾「恋敵からメスを守るオスメダカ」(執筆:横井佐織)を公開しました。恋愛にまつわる擦った揉んだはヒトだけでなく動物にとってもいつだって大きな悩みの種です。気になるあの人を巡る恋の鞘当てよろしく、メダカたちの三角関係を覗いてみましょう!

2023.10.18

2回勉強会(公開)を開催

石塚真太郎 先生(東邦大学 理学部・生物学科・行動生態学研究室、学振PD)をお招きし、「出るか残るかーボノボ・チンパンジーのメスの移籍から考える⾏動多型とコントラリアン」をご講演頂きました。本領域メンバーはフィールドワーカーがおらず、実際の野生下で暮らす類人猿の集団構成やその移り変わりについてお話を伺うとても貴重な機会となりました。ボノボ(やチンパンジー)ではなぜメスが集団を出て移籍をするのかについて、熱帯雨林という気候変化に乏しく比較的資源が安定した環境/繁殖期がなく一年中繁殖できること/配偶者競争においてはいつも強いオスが独占的であること/故に近親交配リスクを避けるためにメスが移籍する必要性が生じる、という一連の流れがとてもきれいで面白かったです!(他にも複合的な要因があるとのことですが)。


2023.10.07

「あまのじゃく」の役割を科学してみよう@会いに行ける科学者フェスにご来場頂きありがとうございました!

この度はご参加いただき本当にありがとうございました。おかげさまで第1部・第2部とも20名以上の参加があり、私たちの予想を大きく上回る大盛況でした。本イベントは領域初の市民アウトリーチイベントかつ来場者参加型イベントの開催でした。来場者の皆様に参加頂く体験型実験の実験結果は我々も予想外の連続で、現在鋭意データ解析中です。今後の研究に生かせるとても興味深い・大事な発見があったと思います!

 またこの度は会いに行ける科学者フェスへの参加をご快諾頂いたJAAS様、本当にありがとうございました。フェス全体はもちろん私たちのイベントの準備にも多大なご支援いただき感謝申し上げます。そして本イベントではイベントファシリテーターとして高橋明子先生(千葉大学)にご協力頂き、事前の企画アドバイスおよび当日の進行を取り仕切っていただきました。イベントを盛り上げつつしっかりと時間通りの進行をマネジメントして頂きました。ありがとうございました。

2023.09.30

JAAS「会いに行ける科学者フェス」に出展する企画の詳細公開および事前登録開始

イベントの詳細および事前登録を開始しましたのでこちらのページをご覧ください。参加人数に限りがありますが、枠にあまりがあれば当日参加頂くことも可能です!

2023.09.29

第二回勉強会開催(講演:石塚先生、オンライン)のお知らせ

演者:石塚真太郎 先生(東邦大学 理学部・生物学科・行動生態学研究室、学振PD)

日時:2023年10月18日 15:00-15:30(30分を予定)

演題:(未定)ボノボ・チンパンジーの群れに関する研究が中心になる予定。

形式:オンライン、日本語

第1回勉強会は非公開形式でしたが、第2回勉強会は公開形式・オンライン配信となる予定です。私たちの領域は飼育下のサルを対象にした研究者ばかりで、実際の野生環境でボノボ・チンパンジーあるいは他のサルがどのように集団生活を送り、集団内でどのような行動の多様性を示すのかとても興味があり、楽しみです!!参加希望の方はこちらのページの登録フォームより事前登録お願いいたします。講演前日までにZoomリンクをお送りします。ぜひみなさまご参加ください!

2023.09.27

領域の狙い」ページを新設、領域の概要説明動画をUP

だいぶ遅ればせながら本領域の概要を説明するコンテンツとして、6月23日に開催したキックオフシンポジウムでの発表内容を公開しました。英語です。

2023.09.25

研究トピック「目は心の鏡」アップデート

第1弾として「目は心の鏡」(執筆:倉岡康治)を公開しました。私たちはつい他の人の行動に目がつられてしまいますが、サルも他者の行動がとっても気になるようです。脳のどのような仕組みがそうさせるのか、ぜひご一読ください!

2023.09.25

新コンテンツ「研究トピックス」を実装

HPの新コンテンツとして「研究トピックス」を実装しました。生き物の面白い行動や性質、その礎となる遺伝子や神経基盤について、コントラリアンに限らず幅広くご紹介していく予定です。ヒトや動物にはそもそもどんな性質があるのか、どんな実験によってどんなことが明らかになってきたのかを、領域メンバーのこれまでの研究成果を中心に概説していきます。あるいは技術紹介や重要な論文紹介、学会紀行、エッセイなどなんでもありになるかもしれません。月1回くらいのペースで更新できればと思います。なるべく難しくなり過ぎないよう心がけますので、トリビア的に楽しんでいただければ幸いです。

2023.09.16

JAAS「会いに行ける科学者フェス」に参加します!!

日本科学振興会様の開催する「会いに行ける科学者フェス」に本領域も参加させていただくことになりました。私たちの領域は2023/10/7(土)秋葉原UDXにて来場者参加型企画「あまのじゃく」を用意する予定です。時間は11時~12時半の枠で、30分程度のイベントを2回開催する予定です。オンサイトのみの参加受付、参加は事前登録方式でに参加人数に限りとなる予定です。詳細は決定次第お知らせします。どうぞよろしくお願いいたします。

2023.08.28 

7月と8月の活動レポートを更新

7・8月の領域の活動について(主に総括班として活動。研究内容ではありません。)、レポートを更新しました。ページ一番下のリンクからご覧頂けます。

2023.08.02 

第2回領域会議を開催しました

第1回領域会議から1か月強しか経過していないものの、日本神経科学大会で領域メンバーの大半が仙台に集まること、前回の会議で処理できていない議題が多くあったことから第2回領域会議を開催しました(一部メンバーはオンラインでの参加)。主な議題はホームページのコンテンツ追加について、アウトリーチイベントの企画について、ヒト班で行う行動実験についての意見交換がありました。思っているよりも遥かに時間が足りず、もっと各議題の論点やアイデアを事前準備しておけばよかった、と結局毎回同じ反省を繰り返しています。なかなか良いアイデア・解決方法が見つからない議題も多いですが、そんな中でも各メンバーがなんとか意見を出しあうことで相乗的に糸口の発見に繋がったものもありました。多様な研究者がタッグを組んでプロジェクトに挑むこと力強さ的なものが発揮されつつあるのかもしれません!??

帰る間際に思い出し慌てて撮影

2023.07.28 

Larry J. Young教授による国際招聘セミナーを開催

7月28日に、プレイリーボールを用いた絆形成とオキシトシン研究の第一人者であられる、エモリー大学のLarry J. Young先生に北大で講演会をしていただきました。

3年前にも北大にお呼びして、セミナーを開くプランがあったのですが、コロナウィルスの蔓延により、あえなく断念。

なので、今回は無事に開催できてよかったです。そして、筑波大にポストもお持ちで何度も日本にいらしているLarry先生ですが、実は北海道に来るのは初めてとのこと。そんな記念すべき来訪を企画できて光栄でした。新千歳空港に到着後から、ラムやら海鮮丼やら、北海道グルメを堪能されたそうです。楽しまれたようで何よりです。

さて、講演のタイトルは、”The neural mechanisms of social bonding, social loss and empathy: Implications for improving social function in autism.”でした。

プレイリーボールに始まり、ラット、マウス、コモンマーモセット、ヒトとさまざまな動物種に着目し、オキシトシンと社会的絆形成との関係性についてのこれまでの知見をお話ししていただきましたが、オキシトシンの機能の奥深さに驚かされるばかりでした。なかでも、オキシトシンリガンドではなく、受容体の脳における分布にはかなりの多様性がある、というお話が印象的で、こうした多様性が個性を生み、コントラリアン的な行動を示す要因ともなるのかもしれない、と考えさせられました。

研究データだけではなく、時にはご自身の家族とのエピソードにも触れ(奥様の写真が何度もスライドに出てくるなど、愛妻家の一面も見せてくださいました)、ユーモアを交えながらの1時間はあっという間でした。セミナーは薬学部で開催しましたが、薬学部だけでなく、理学部の生物学科や低温研からも来場者があり、Larry先生の研究の注目度の高さを感じました。学変Bの計画班メンバーもzoomで講演を聞き、大いに刺激をうけたとのことです。質疑応答も活発に行われ、 セミナー後のmixerもとても盛り上がりました。また、うちのラボの学生さんは海外の方と英語で会話をするのはこれが初めて、ということでとても良い経験をさせていただきました。Larry先生、ありがとうございました。次は是非冬の北海道で。笑。 (横井佐織)

Larry先生と、うちのボスと記念写真

セミナー後も活発にdiscussionが行われていました

計画班はZOOMで参加

2023.07.18 

第1回勉強会(非公開)を開催

⻄海望博士(基礎生物学研究所 神経行動学研究部門)をお招きし、「サイバーフィジカル技術によるイレギュラーな戦略の検証:捕食者-被食者間戦略への適用」をご講演頂きました。開発中の実験技術が多分に含まれた講演内容であったため今回は非公開とし、領域メンバーおよび研究室の関係者19名が参加しました。勉強会のテーマは、時空間的に目まぐるしく変化する個体間相互作用をどのように実験的に検証していくかという点で、コントラリアンを研究していく上でも欠かせない根幹的な実験技術となります。西海先生は幾つものアプローチをご紹介くださり、とても有意義な勉強会となりました。当初1時間の予定でしたが質問・議論が活発に生じ、1時間半を越す盛況ぶりでした。

今後も勉強会は定期的に開催していく予定ですが、その時々の講演内容によって公開・非公開は変わります。

2023.06.30 

6月の活動レポートを更新

6月の領域の活動について(主に総括班として活動。研究内容ではありません。)、レポートを更新しました。ページ一番下のリンクからご覧頂けます。

2023.06.24 

第1回領域会議を開催しました

キックオフシンポジウムに続いて翌24日に第1回領域会議(理研)を開催しました。現在までの計画の進捗状況とこれからのスケジュールについて各計画班から発表しました。互いの専門分野が大きく違うこともあり、今回は実際の作業や研究現場、実験風景や実情を紹介しあうことで互いの理解を深めあいました。各研究班ではすでにかなり計画が進行しており質疑も活発であったため、当初の予想よりも大幅に時間が超過するほどでの盛り上がりでした。特にハエ班やメダカ班では探索的実験が進んでおり、得られたデータをもとに今後の改善案や他の班が参考にすべき点を多く見出すことができました。また連日ご参加頂いた領域アドバイザーの成瀬先生からもたくさんのコメント・アドバイスを頂きました。領域メンバー9名はこれまでslack上やzoom会議で頻繁にコミュニケーションを交わしてきましたが、全員が現場で顔を合わせるのは初めてでこの2日間でかなり親交が深めることができました。

2023.06.23 

キックオフシンポジウムを開催しました。ご参加いただきありがとうございました。

本領域のキックオフシンポジウムをハイブリッド形式にて開催いたしました。皆様、お忙しい中ご参加いただき本当にありがとうございました。また配信機材トラブルにより数回中断してしまったことをお詫び申し上げます。今後はよりスムーズな進行・運営ができるよう今回の反省を生かしていきたいと思います。

今回は本領域の目的および研究計画の概要を紹介させていただくと共に、2人のゲストスピーカーにもお越し頂きました。コントラリンは集団のmajorityに同調しない反発的な個体を指しますが、これを研究する上でそもそも動物の集団あるいは集団行動がどのような構造を持つのか理解することが欠かせません。そこで「群れ行動における集団の協調性と個の行動の多様性」を研究する村上久先生と「ヒトの集団意思決定における協力・協調・フリーライド」を研究する豊川航先生にご講演頂きました。両先生とも個々人のselfishな行動や戦略が必ずしも集団の協調性や生産性とトレードオフの関係ではなく、その2つが両立する集団動態の妙があることをご教示くださいました。捉え方や考え方など理論的なところから実際の研究方法やアプローチなどの実践面においても非常に多くを学ばせていただきました。また両先生には閉会後も長時間にわたってディスカッションに付き合って頂き、我々にとってとても有意義なシンポジウムとなりました。

キックオフシンポジウムの実質的な目的は、私たち自身が改めて計画の全容を再確認し、その上で群れ・集団行動の専門家研究をご拝聴し・本領域に対するアドバイスを頂くという非常に内向きなものでした。しかしあえて公開形式にすることで、①自分たち自身の計画遂行に対する緊張感をより高め、②より多くの人のご指導・ご意見を頂き、③差し出がましいようですが「コントラリアン」という着眼点を皆さんと共有させていただき様々なアイデアの着想の一助となれば、と考えました。当初どれだけの方が参加くださるか不安でしたが、結果は110名を越える方々に事前登録頂き、当日もオンラインで常時70-80名に加え、現地参加者30-40人と非常に盛況でした。改めてご参加いただきありがとうございました。どうぞ今後とも本領域をよろしくお願いいたします。

2023.05.31 

領域の活動レポートをアップしました

5月までの領域の活動について(主に総括班として活動。研究内容ではありません。)、詳細をまとめたレポートを公開しました。ページ一番下のリンクからご覧頂けます。

2023.05.23 

キックオフシンポジウムの詳細について

6/23(金)開催のキックオフシンポジウムの詳細が決定いたしました。詳しくはイベントページをご覧ください。

2023.04.27 

キックオフシンポジウム@理研、開催決定

6/23(金)に領域のキックオフシンポジウムを領域代表の宮本が所属する理化学研究所(埼玉県和光市)で開催することがおおむね決定いたしました。領域紹介だけでなく、生物の群れ行動や集団意思決定研究のスペシャリストとして村上 久先生(京都工芸繊維大学)と豊川 航先生(コンスタンツ大学)の2名をゲストスピーカーとしてをお招きする予定です。オンサイトとオンラインのハイブリッド方式を予定しています。詳細は決定次第お知らせいたします。

日時:2023年6月23日(金) 14時~17時

場所:理化学研究所(和光市)およびオンライン配信

2023.04.26

ホームページオープン

まだ必要最小限のコンテンツしか用意できていませんが、領域主催のイベントの告知およびその際に領域の活動内容を紹介するためにホームページをオープンしました。ホームページのコンテンツは徐々に増やしていければと思っています。今のところ最低1ヵ月に1回はなんらかの更新を行えるよう作業を進めていく予定です。

2023.03.29

プレキックオフZOOMミーティング開催

私たちのプロジェクトが令和5年度の学術変革領域研究Bに採択されました。昨年に続き2度目の挑戦ということで、安堵とともに採択して頂いた期待に応えるべく緊張感をもって計画を前進させていきたいと思います。

3年間という限られた期間の中で効率的に計画を進めるべく、4月からのスタートに先立ってプレキックオフミーティングをオンライン上(Zoom)で開催しました。領域を構成する9名全員が参加し、まず挨拶および3年間のスケジュールと目標について共有しました。また1)領域の活動内容とその役割分担の確認、2)キックオフミーティング(6月末開催を目標、理研)について、3)第2回領域会議(8月仙台の予定)について、4)定期勉強会について、5)HPの開設について話し合いを行いました。話し合いの中で、せっかくフィールドの異なる研究室でタッグを組む貴重な機会を最大限に活用し相乗効果を得るため、各研究室が持っている技術・リソース・知識を早い段階で共有してはどうかという案がでました。また実験に参加する学生たちの成果アピールや研究活動経験の場として、領域の活動を利用してもらってはどうかというアイデアも出ました。 

領域の活動レポート

領域の活動について(主に総括班として活動)、詳細を月ごとにまとめたレポートを公開しています。下記のリンクからご覧いただけます。

https://docs.google.com/document/d/1_rh4jC59RZlv8w3DeIuVoLPpJY73MeGkDct15uhv5vg/edit?usp=sharing