第2回勉強会

第二回勉強会 2023.10.18 15:00-15:30@オンライン

本イベントは終了したものです。

演者:石塚真太郎 先生(東邦大学 理学部・生物学科・行動生態学研究室、学振PD) 先生の個人HP

日時:2023年10月18日 15:00-15:30(30分を予定)

演題:出るか残るかーボノボ・チンパンジーのメスの移籍から考える⾏動多型とコントラリアン

第1回勉強会は非公開形式でしたが、第2回勉強会は公開形式・オンライン配信となる予定です。私たちの領域は飼育下のサルを対象にした研究者ばかりで、実際の野生環境でボノボ・チンパンジーあるいは他のサルがどのように集団生活を送り、集団内でどのような行動の多様性を示すのかとても興味があり、楽しみです!!下の登録フォームより事前登録お願いいたします。講演前日までにZoomのリンクをお送りします。ぜひみなさまご参加ください!

発表要旨

集団で暮らす哺乳類の社会では、⽚⽅あるいは両⽅の性別が出⾃集団から分散(dispersal)することが基本となります。しかし、中には例外的に出⾃集団に留まり続ける個体も存在します。多くの個体が分散する中、留まることには何か理由があるのでしょうか。このような個体は、周囲の個体と異なる⾏動を採る「コントラリアン」なのでしょうか。私はこれまでヒトの進化の隣⼈であるボノボ・チンパンジーの野外研究に取り組んできました。両種は互いに近縁種であり、メスが性成熟前後に集団間を移籍する点で共通します。しかし、移籍するメスの割合には明確な種差が⾒られます。本講演では私たちがこれまで進めてきた両種のメスの移籍に関する研究を紹介するとともに、メスの移籍の戦術や多様性について考えてみたいと思います。