5回勉強会

回勉強会 2024.5.20 16:00-16:30@オンライン

演者:安部健太郎 先生(東北大学・大学院生命科学研究科・脳機能発達分野、 教授先生のHP

日時:2024年520日 16:00-16:30(30分を予定)

演題:小鳥はどのようにコミュニケーションするのか?

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発表要旨

鳴禽類は「歌」や「さえずり」と呼ばれる音声シーケンスを用いて他個体とコミュニケーションをとり、その脳内神経機構や発達機構がヒトの言語コミュニケーションと類似することから、ヒト言語コミュニケーションの生物学的基盤を解析するモデルとして研究されてきた歴史がある。一方で、鳴禽類の「さえずり」は求愛や縄張りの主張のために使用されると一般的には解釈されており、例えば彼らが「さえずり」中の音をどのように変えられるのか、それを用いてどのようにコミュニケーションしているのかについては詳細がわかっていない。我々は「さえずり」を発声後迅速にテキスト変換し、「さえずり」の内容に応じてフィードバックを返す、クローズループ型実験系を確立し、これを用いて鳴禽類の「さえずり」運用能力の一端を示した。本発表では、本成果を中心に動物コミュニケーション研究の困難さとそれらに対する我々の研究グループの挑戦を紹介する。